Pekoのブログ

世の中のこと

スピリチュアル・自己啓発本の読み方

スピリチュアル関係や自己啓発本を見ると、「自分のワクワクに従おう」、「自分の好きなことだけやろう」、「嫌なことはやめよう」などの言葉が至る所で見られるようになりました。

 

これは、一昔前の日本では考えられなかったことです。

 

戦時中の、「欲しがりません勝つまでは」に始まり、「努力」、「がんばります」、など日本の教育では、「自分自身を抑え、他人のために尽くすこと」が美徳とされ、その教義の中心とされてきましたが、ここ10年ぐらいの間には、それらと真逆のことが言われるようになってきました。

 

これらの考え方は、ある意味では日本人を救うことになりました。自分を押し込め、他人のために尽くし過ぎることで、自分を見失った人たちがもう一度自分を取り戻すきっかけになっていると思います。

 

「ゲスい自分になろう」「他人ではなく自分を中心に生きよう」などのメッセージは、自分を責め、罪悪感などに悩まされている人たちにとっても、まさに「救い」の一言となっていることでしょう。

 

中には、浮気、離婚、不倫、いじめなどを肯定するスピリチュアル系の本までも見受けられます。

 

ここで、スピリチュアルがだめとか、何が良いとかの議論をするつもりはありません。スピリチュアル産業全盛期と言われるように、実際に多くの日本人が、こうした本を読み、新しい考えに触れることで、生きるのが楽になったという人も多いことでしょう。

 

ただし、大切なことは、こうした「わくわくすること」「楽しいこと」を実際に行うことで、「苦しいことやつらいことから脱する」ことはできますが、そこから「何かを生み出したり、発展していく」ためにはそれだけでは十分ではありません。

 

やはり、ある一定の「努力」とか「がんばる」ことが必要になってきます。

また、ある一定の「苦しみ」を経験することも大切です。

 

引き寄せの法則などを提唱している人たちは世の中にたくさんいて、そうした人たちが一様に言うことは、「わくわく」「楽しい」を優先しなさい、ということです。

 

これはこれで間違いではないですが、一番大切なことを見落とさないようにしてください。

 

こうした引き寄せを提唱していて、ある程度成功している人たちに共通することは、そこに行き着くまでに、相当の苦労をしていたり、人生の辛酸を嘗めてきたということです。

 

心理カウンセラーの心屋仁之◯さん、世界は自分で創るの◯appyさん、子宮委員長は◯さん、作家の本田◯さん、などもみんな壮絶な人生経験をされています。

 

そうした苦しみの中で、もがき、悩み、そして行き着いたのが今の境地だということです。

 

決して、最初から「好きなこと」「楽しいこと」だけをやっていて成功しているわけではないということです。

 

ですので、こうしたスピリチュアル的な考えを受け入れるときに大切なことは、「今のあなたの苦しい状況から逃げることが"成功"につながることはない」ということです。

 

「楽になる」ことはできます。「成功することはできない」ということです。

 

その違いを正確に把握しておかないと、自分の望んでいることは手に入らないでしょう。

 

先程、挙げさせていただいた方々は、間違いなく、今でも相当な「努力」をされています。その努力が彼ら風の言葉で言うと「ワクワクすること」になるのかもしれませんが。

 

そういう意味では、石田久二さんのご著書などは、成功するための「努力の仕方」が書かれていて参考になるかもしれません。

 

運がいいとき、「なに」が起こっているのか?

 

以上、参考になれば。